2014年10月5日日曜日

パキポディウム・エブレネウムの実生経過1〜3ヶ月後


パキポディウム・エブレネウム(Pachypodium eburneum)を播種後の様子を3ヶ月分振り返る。

8月11日(約1ヶ月後)

 本葉が目立つようになってきた。生長具合に差が出始めている。右上の苗は緑色のトゲが見え始めている。パキポディウムらしくなってきた。
生長具合にムラがある

8月14日

 双子で生まれてきたエブレネウムが腐ってしまった。とても悲しい。根がすっぽ抜けて横たわっていたのを整えるためにピンセットで触ってしまったのが原因と思われる。他にも横たわっていた苗があって、そのうちピンセットで触って整えた苗は腐った。余計なお世話だったのね。ごめん。
腐りゆく双子

9月3日(約2ヶ月後)

 1ヶ月後のときよりも全体的にサイズアップ。縦だけでなく、横にも膨らんできた。縦に伸びる傾向がある苗や、横に太る傾向のある苗など、生長の仕方はそれぞれで違う様子。生長が遅い苗は相変わらず遅く、このままだと冬に腐ってしまいそう。頑張れ。
 この頃から太らせようと液肥をぶっかけ始めたので、用土の表面にコケが生えてきた。
背が高い苗や太っちょの苗など様々

10月5日(約3ヶ月後)

 全体的に太ってきた。もともとの生長の調子が良かった苗はぐんぐん葉を出し元気そうにしている。肉の部分は少し硬くなってきて、パキポディウムの体っぽさが現れてきた。
 横たわっている苗は下手に触るとまた腐りそうなので放置。苗が浮いてしまうのは、用土が固かったからだろうか。次回以降の用土はもっと軽く、ゆるくしようと思う。
 それにしても、元気な苗とそうでない苗は生まれつきなのだろうか。まばらに差がでているので、日当たりの差ではなさそう。
露骨な生長格差


 冬が来る前にガンガンと太らせないと、どうも冬を越せないらしい。とりあえず液肥をぶっかけていて、効果は出てる気はする。液肥をかけない苗も用意して比較すれば良かったのだろうけど、もともとの個体差があったから比較できなさそうで用意しなかった。
 どのくらい太らせたら良いのか、どうやったら太るのか、詳しく分からないので、とりあえず液肥を注ぎながら太れ!太れ!と応援しておこう。

Billbergia 'Darth Vader'が子を吹いた

親株の成長が遅いと感じていたけれど、もしかしてこのせいかしら。

子株がひょっこり

 この大きさになるまで気付かなかった・・・。親株の成長ばかり気にしていて、久々に下を見たらいた。こじんまりとしていて可愛い。この小さなダースベイダーが大きくなっていく様子を見られるなんて、今後がとても楽しみ。
 ビルベルギアはうちにいる植物の中でも成長が分かりやすい方だから、ぐんぐん大きくなってくれることを願っちゃう。

ちっちゃいけど棘はある

 親株はまだ花を咲かせていないから、このまま育てば群生させられるのかな。これから冬になって寒くなるので順調な成長は望めないだろうけれど、なんとか耐え忍んでもらって、春からの元気な姿を楽しみにしている。

2014年9月3日水曜日

イノピナツム、グラキリウス、ブレビカウレの実生12日目

8月22日に蒔いたパキポディウム・イノピナツム、グラキリウス、ブレビカウレの12日目の様子。5日目はこちら


イノピナツム(Pachypodium rosulatum var. inopinatum
ヒョロっと徒長したような芽。他の2種と比べて発芽率が悪い。
揃いも揃ってヒョロヒョロ

象牙宮(Pachypodium rosulatum var. gracilius
続々と発芽しており、発芽した後の生長スピードが早い。
せっかち

えびす笑い(Pachypodium brevicaule
こちらも続々と発芽しているが、発芽してからのんびりで大きさはグラキリウスに負けている。
かわいい

種の違いが明らかに現れてきている。これからどんどん差がついていくのだろう。

2014年8月27日水曜日

イノピナツム、グラキリウス、ブレビカウレの実生5日目

8月22日に蒔いたパキポディウム・イノピナツム、グラキリウス、ブレビカウレの5日目の様子。

苗ポットは朝日の当たる窓辺に置いている。


イノピナツム(Pachypodium rosulatum var. inopinatum
すでに腐り始めている種子がいくつか。
調子の悪そうな種子がいくつか

 グラキリウス(Pachypodium rosulatum var. gracilius
続々と膨れて根っこが出始めている。
どの種子も膨れていて調子が良さそう

えびす笑い(Pachypodium brevicaule
生長が遅いらしいけど、発芽は一番乗りで調子も良さそう。
生長が遅いそうだけれど発芽は一番早い

イノピナツムだけは今後が不安だけど、他の2種は良いスタートを切ったと思う。

2014年8月22日金曜日

パキポディウム・イノピナツム、グラキリウス、ブレビカウレの実生

8月22日に3種のパキポディウムの種をそれぞれ15粒ほど蒔きました。

蒔いたのは以下の3種。
Pachypodium rosulatum var. inopinatum
Pachypodium rosulatum var. gracilius(象牙宮)
Pachypodium brevicaule(えびす笑い)

えびす笑いの種子は小さく、他の2種の種子と比較して半分くらいの大きさでした。

今回はぺらぺらの苗入れに用土を入れて熱湯消毒しました。
用土は赤玉土、鹿沼土、軽石にマグアンプを混ぜ、表面にバーミキュライト。


イノピナツムは難しいらしい
どっしり育って欲しいグラキリウス
えびす笑いは生長が遅いらしい
冬を越させるためにとにかく太らせる必要があるみたいだけど、この時期に蒔いてどこまで大きくできることやら。生長の歩みはそれぞれで違うだろうし、不安ながらも楽しみである。


2014年8月21日木曜日

Billbergia 'Poquito Blanco'と'Las Manchas'

ビルベルギアが増えました。

Billbergia 'Rings of Saturn'(土星の環)や、Billbergia 'Darth Vader'(ダースベイダー)とは違った風貌のものをチョイスしました。


Billbergia 'Poquito Blanco'
cv. of unknown hybrid from Coolbaugh nursery in Florida
ポキート・ブランコ 

鮮やかな緑色を塗りつぶさんばかりのクリーム色のスポットが素敵です。
白が強いのと、葉が少しカール気味なところが気に入りました。
見えないけれど葉っぱ予備軍が見えます



Billbergia 'Las Manchas'
'Kline's Red Wine' X 'Pixie'
ラス・マンチャス
渋い赤茶色と、くねくねびろーんと広がっている葉が気に入りました。
大きくなった子株が付いていてラッキー!でも、親が咲いたから子株が出ているとすると、親は枯れるのを待つのみだろうか。

どうも調子が悪そうな親
初々しい子

色も形も様々なビルベルギア。こりゃいろいろ集めたくなっちゃいます。交配種ばかり出回っているけれど、いわゆる原種も気になる。

2014年7月23日水曜日

恵比寿大黒の変化

恵比寿大黒ことパキポディウム・デンシカウレ。

6月中旬に植え替えた後の変化をまとめてみた。

新しい根っこ

7月7日、根本から根っこがはえている。地面の中ではなく、地表より上の部分から根っこが伸びたのはなぜだろう。植え替えたときには、最初に植わっていた状態よりも少し浅く埋めたが、そのせいだろうか。茎と根の境目なんて分からないけれど、実は線引がされていて、本来は土の中にあるべき部分なのかもしれない。

ひょろっとした根っこが地面を目指しているようだ

落葉の兆候

 パキポディウムの育て方を調べているときに、どこかで「植え替えると、付いていた葉は落ち、新しい芽が出てくる。」と書かれているのを見た。
 
きれいな黄色
7月13日、朝起きると、葉が1枚黄色く染まっていた。新しい芽が出てくる様子は今のところないが、植え替え後の変化としては第一段階といったところか。このまま枯れてしまったら悲しいので、新芽が出てくれと祈っている。

新芽

 7月22日、新芽を確認した。6つの成長点のうち、3つから新芽が出始めている。
てっぺんの成長点
2つ目の成長点からひょっこり
3つ目の成長点の新芽は写真じゃ分からない(笑)
 ひとまずはポジティブな変化なのでほっと胸をなでおろしている。元からあった葉はすべて落ちてしまうのだろうか?落葉前の黄色い葉は綺麗なのでそれはそれで楽しみ。
 思っていたよりも生長が早いので、休眠に入る秋には本体部分の変化も分かるかな。引き続き、ぐんぐんと成長してください。