2014年7月5日土曜日

パキポディウム・エブレネウムの実生に挑戦

以前からずっと気になっていた「パキポディウムの実生」にいよいよ挑戦する。

挑戦する種

初挑戦のお相手となるのは、パキポディウム・エブレネウム(Pachypodium rosulatum var. eburneum)。パキポディウム・ロスラーツムの白色変種である。
 そもそもパキポディウムに花を咲かせたことがない(そもそも1年以上育てたのは光堂だけ)身にとって、最初のパキポディウム実生にはあまり適していない?ようにも思うが、タイミングが良かったので、エブレネウムで挑戦してみる。

まさかこの種になるとは

播種にあたり

「播種する用土は軽いほうがいいから鹿沼土を混ぜる」と教わったので、鹿沼土を混ぜた用土の表面にバーミキュライトを敷いた。ユーベルマニアの実生ではこれで成功したので、今回も基本的には同様の方法で臨む。
 発芽した時、来春まで植え替えない予定なので、用土はそのまま育てられるような配合にした。赤玉土と軽石ベースで、少し鹿沼土、マグアンプ少々。

播種

等間隔で16粒を蒔いた

サボテンのときとは異なり、きちんと並べて蒔いた。パキポディウムも密にしたほうが生長がよくなるのだろうか?パキポディウムの実生をしている方のブログを拝見すると、ひとつひとつを単独で育てているようだったので、来春までは各々がのびのびと成長できるような間隔にしたつもり。


1日後

真ん中上と下の種が膨れている
 播種した翌日、種をよーく見てみると、いくつかの種は水を吸ったのか膨れている。蒔いたときはカピカピだったのに、明らかに膨れている。
 
これは楽しみだ!


2014年7月3日木曜日

ビルベルギア(Billbergia)に一目惚れ

「ビルベルギア」という名前さえカッコいい。

ネットをぼーっと眺めていたら、とんでもなくカッコいい植物を見つけた。
その名もBillbergia 'Darth Vader'(ビルベルギア ダースベイダー)
ダースベイダーの名のとおり、深みのある濃い紫色の葉、宇宙のようなスポット模様。
筒のような植物体に綺麗に並んだトゲ。
さっそく、一緒に見つけたまた違う雰囲気のビルベルギアと共にお招きしました。

想像していたより大きい
まず、左側の緑に白い縞々は

Billbergia 'Rings of Saturn'(土星の環)
'Estrella' x vittata

その名の通り、土星の環のような模様が素敵です。トゲも立派です。
土星の環
そして、右の深い紫色が

Billbergia 'Darth Vader'(ダースベイダー)
'La Noche' x 'Domingos Martins'

渋い...!表面は深く濃い紫色にうっすらと繊細な白い帯。内側はべったりとした緑。
ダースベイダー
どちらも根っこがないのに元気そうなので不思議です。
どうやって立ってたんだろう

細身のダースベイダーには、根本にコブのようなものがありました。
もしかして脇芽でしょうか?今後が楽しみです。
コブ?
 発根させるにはミズゴケを巻くと良いとのことなので、ひとまずこんな感じで様子を見ることにします。
発根を狙う

ビルベルギアについていろいろ調べてみると、同じ品種でも環境によって色味がかなり違ってくるみたい。我が家の環境ではどんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみ!

2014年6月25日水曜日

ユーベルマニア実生経過

 5月25日に播種したユーベルマニア属のペクチニフェラ(Uebelmannia pectinifera)、フラビスピナ(Uebelmannia flavispina)、プセウドペクチニフェラ(Uebelmannia pseudopectinifera)の3種。播種からちょうど一ヶ月が経過しました。    


ペクチニフェラ

播種した3種の中で最も早く発芽したのがペクチニフェラ。そのためか、生長具合は最も進んでいる。ほとんどの個体は、先端の二股に分かれた肉の間から刺を出している。しかし、1個体だけ肉が三股に分かれている(一番手前の個体)。大きくなったときに差が現れるのだろうか。発芽率は90%以上だった。

刺が目立つようになってきました


フラビスピナ 

二番目に発芽していたフラビスピナは生長具合も二番手といった様子。今のところ見た目はペクチニフェラと瓜二つで、その後を追っているかのよう。発芽率は80%だった。

 ペクチニフェラの一週間遅れという様子



プセウドペクチニフェラ

他の2種よりも一週間程度発芽が遅れたプセウドペクチニフェラ。生長具合も遅いように見受けられる。発芽と生長が遅れているだけでなく、発芽率は60%程度と他の2種と比較して低い。ただ、未だに発芽し始める個体もいる。

マイペースくん

 ペクチニフェラとフラビスピナに関しては発芽が終わり、それぞれも大きくなってきた。まばらに播種したために個体間がスカスカの状況であるが、ギチギチと詰めて育てたほうがよく育つとのことなので、近いうちに植え替えをしようと思う。


 刺がはっきりしてサボテンらしくなってきた。これからもっとサボテンらしさが増すだろうから、とても楽しみ。


2014年6月16日月曜日

ようこそ恵比寿大黒

昨年、光堂と出会い、その存在を知って以来虜になった「パキポディウム」。
パキポディウムについて調べている中で、ずんぐりむっくりしたタイプのパキポディウムは私の好みにドストライク!
そんな私の元へ、ついに2つ目のパキポディウムがやってきた。

えんま市

普段、多肉植物の入手先はホームセンターが主である身にとって、多くの多肉植物を目にすることのできる数少ない機会が「えんま市」だ。
 「えんま市」とは、新潟県柏崎市で毎年6月14,15,16日に開催される夏祭りで、新潟三大高市のひとつ。
 そんなえんま市で数多く並ぶ屋台の中で、とある屋台へ行くことをとても楽しみにしていた。

サボテンサボテンサボテン屋台
そう、たくさんのサボテンが並べられている屋台だ。
 陳列されているのはサボテンが主だが、ユーフォルビアやアデニウム、そしてパキポディウムもちらほらと並ぶ。普段、これだけ多くの多肉植物を見る機会がない自分にとって、どれもこれもが珍しく、何時間もうろうろしてしまった。

ずんぐりむっくりパキポディウム探し

花が綺麗なサボテンやアデニウムに目を引かれたが、今年のお目当てはパキポディウム。中でもずんぐりむっくり系である。目当てとはいえ、来てみるまでパキポディウムがあるかどうかさえ分からない状態で不安だった。ドキドキしながら屋台を一周した結果、用意されていたパキポディウムは…

  • シバの女王の玉櫛 (Pachypodium densiflorum)
  • 光堂 (Pachypodium namaquanum)
  • 背が高くなる系の (Pachypodium なんか)
  • 恵比寿大黒 Pachypodium ( densiflorum × brevicaule )

 このラインナップで、お持ち帰りするのはもちろん「恵比寿大黒」である。なぜなら、4種の中では最もずんぐりむっくり系だからだ。しかし事前の調べで、恵比寿大黒にはシバの女王の玉櫛の特徴が出て縦に伸びるタイプがいると聞いていたので、置かれていた6つの苗の中から、横に這って育ちそうな恵比寿大黒はどのコだろうかと小一時間悩んだ。
 用意されていた恵比寿大黒は小ぶりな1,800円の苗が5つと、一回り大きな4,000円の苗がひとつ。もう困ってしまったので、屋台のおじさんに「この恵比寿大黒は横に伸びますか?縦に伸びますか?」と聞いたところ、4,000円のを指して『これは横に伸びるよ』と、そして1,800円のうち2つを指して『これとこれも、横に伸びると思う』と教えていただいた。
 おじさんのコメントを踏まえて恵比寿大黒を今一度、眺めてみる。大きな方の成長点はてっぺんにひとつだけで、この後脇から出てくるものなのか?と不安に感じたことと、お値段も気になったので選択肢から外した(あとでよくよく調べてみたら、ずんぐりむっくりパキポディウムの代名詞、恵比寿笑いの苗の特徴と似ていたことに気付いた)。残るは小さい苗たち。小さい方のうち、ひとつはすでに脇からひょこひょこと芽が出ており、この調子で育てば理想的な姿になりそうだと感じた。
 結局、おじさんに「この1,800円の恵比寿大黒の中で一番横に這って育ちそうなのはどれですか!」と聞いて、『これだな』と決めてもらったのが自分も一番良さそうだと感じた恵比寿大黒だったので、テイクアウトはそのコに決定!


えびすだいこくん

お持ち帰りしたのはこの恵比寿大黒です。

チョイスしたえびすだいこくん
正直、どれだけ吟味をしようと将来的にどうなるかなんて正確にはわからないから、運である。


上からえびすだいこくん
現時点で、てっぺんも合わせて6つの成長点を確認した。

さっそく植え替えた
見れば見るほど、好きになっちゃう!とても可愛い恵比寿大黒で大満足。どう育とうが、関係なし!

さてさて今後、どういう風に育つかとても楽しみです。


2014年6月8日日曜日

プセウドペクチニフェラの発芽

5月25日に蒔いたユーベルマニア属。
フラビスピナは5月30日に、ペクチニフェラは5月31日に発芽していたが、プセウドペクチニフェラだけが発芽していなかった。
そのプセウドペクチニフェラがついに、6月6日に発芽した。

写真の中央に根を出した様子がみえる
プセウドペクチニフェラはフラビスピナとペクチニフェラに比べて1週間程度発芽が遅かったが、その理由は分からない。もともとプセウドペクチニフェラは他の2種よりも発芽が遅い種なのかもしれないし、発芽に好適な条件が異なるのかもしれない。

 そして、6月8日のプセウドペクチニフェラ。

先に発芽した2種に追い付きそうな勢いだ
 写真は撮り忘れたが、他の種からも発芽を確認できた。
 
 これで5月25日に蒔いたユーベルマニア属のフラビスピナ、ペクチニフェラ、プセウドペクチニフェラの発芽が確認できた。ひとまず安心である。発芽率は90%以上の様子。

 お次は芽の管理。上手くできるといいな。

2014年6月2日月曜日

ようこそ笹の雪

Google画像検索「笹の雪」でその姿に一目惚れしました。
基本的に自分で育てあげたい(技術はない)スタンスなので、小さな苗を入手。
子株もいくつか付いていたので、それらは試しに放置していたプランターに植えてみた。

一番大きい株でも理想の姿には程遠い。
まだまだ小さい
長く付き合っていきましょう。
よろしくお願いします。


紫太陽の実生に挑戦

 ユーベルマニア属3種の次は紫太陽の実生に挑戦です。
 プセウドペクチニフェラがまだ発芽していない状況だが、紫太陽の種が手に入ったのでさっそく蒔いた。

 種はユーベルマニア属3種のものよりも一回り小さい様子。また、ユーベルマニア属の種は光沢があったが、紫太陽の種はもさっとしていて光沢はない。
ぼそぼそしている
5月25日と同じ方法で蒔きました。

我が家の実生コーナー
無事に発芽しておくれ!